低酸素血症においては、肺胞気動脈血酸素分圧較差を検討することが診断に有用である。 |
<意義>
低酸素血症で肺胞気動脈血酸素分圧較差が大きいと、拡散(肺胞におけるガス交換)障害などが考えられる。
低酸素血症で肺胞気動脈血酸素分圧較差が正常であれば、肺胞低換気、吸入酸素濃度の低下などが考えられる。
<計算方法>
室内気吸入状態で、最も簡単に書くと
150 - PaCO2/0.8 - PaO2 (mmHg)
で求めることができる。
室内気吸入でない場合、
713 * 吸入酸素比率 - PaCO2/0.8 - PaO2 (mmHg)
<正常値>
15 mmHg以下が正常。