一歩一歩学ぶ生命科学
POINT!

エンジンの回転が「原因」であり、「結果」であるスピード上昇を促進します。スピード上昇はモニターされ、時速80キロメートルがちょうどいいセットポイントです。

今、ある一定のエンジンの回転により、スピードがセットポイントの時速80キロメートルまで上昇している、としましょう。これはちょうど良く、人体であれば生理的であると言います。

このシステムに最初に起こることが、下り坂に来る、だったとしましょう。下り坂により、スピードは時速100キロなどになります。これは、セットポイントの80キロよりスピード上昇が多すぎる状態です。このようなことが人体で起これば生理的でないと言います。下り坂は、スピード上昇に対する促進性のノイズであり調節が必要です。

「結果」が多い場合、負のフィードバックは、「結果」を促進する「原因」を少なくします。これにより、エンジンの回転が低下し、エンジンの回転によるスピード上昇への促進作用も少なくなり、速すぎるスピードがちょうどいいセットポイントのスピードへ減少するので、スピードを一定に保つことができます。このような調節が人体で起これば、生理的である、と言います。

「原因」が「結果」をコントロールするのではなく、「結果」がさかのぼって「原因」をコントロールするので、このような調節方式を「負のフィードバック」といいます。

Challenge Quiz

1. 下り坂で速すぎるスピードを落としたい場合、正しい行動は、 エンジンの回転を上げる エンジンの回転を変えない エンジンの回転を下げる ことである。
2. 下り坂でスピードが速すぎる時、エンジンの回転を下げると、 スピードはさらに速くなる スピードは速いまま変わらない スピードはちょうどいい(セットポイントの)スピードへ向けて低下する
3. 負のフィードバックシステムでは、「ノイズ」により「結果」がセットポイントより多いとき、その「結果」を促進する「原因」を 増大 減少 させる。