泌尿器系/腎臓/カルシウムイオン、リン酸イオンの調節/腎不全(慢性腎臓病CKD)における2次的病態-4
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POINT!
腎不全(慢性腎臓病 chronic kidney disease, CKD)では、血中のリン(酸イオン)濃度が上昇するため、Ca2+ + HPO42- → CaHPO4 の化学反応が進行し、活性型ビタミンDが低下するため、リン酸カルシウムは骨ではなく、異所性に沈着する。 |
*腎不全(慢性腎臓病 chronic kidney disease, CKD)では、血中のリン(酸イオン)濃度が大きく上昇するため、Ca2+ + HPO42- → CaHPO4の化学反応が進行し、リン酸カルシウムが沈着します。
*腎不全(慢性腎臓病 chronic kidney disease, CKD)では、活性型ビタミンDの血中濃度が低下していて、骨形成ができないため、リン酸カルシウム(CaHPO4)は異所性に沈着(石灰化)します。つまり、骨でないところに骨ができるのです。
*腎不全(慢性腎臓病 chronic kidney disease, CKD)では、カルシウムの血中濃度は、・ろ過されないために上昇 し、・腸管からの吸収と尿細管からの再吸収とが低下するために低下し、・活性型ビタミンDの低下により骨が破壊されるために上昇
し、・異所性の石灰化のために低下(本ステップ)します。総じて軽度に低下します。
Challenge Quiz
1.
腎不全(慢性腎臓病 chronic kidney disease, CKD)では、 高 低 リン(酸イオン)血症のため、Ca2+ + HPO42- ← → CaHPO4の化学反応が進行し、活性型ビタミンDの血中濃度 低下 上昇 のために、リン酸カルシウム(CaHPO4)が 骨 血管壁など軟部組織 に沈着する。
2.
腎不全(慢性腎臓病 chronic kidney disease, CKD)で、リン酸カルシウム(CaHPO4)が血管壁など軟部組織に沈着するのは、 通常通り 異所性 の石灰化である。