概論/エネルギー代謝/主な病的代謝/ケトン体の蓄積

提供:一歩一歩
2014年9月24日 (水) 13:21時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版
ナビゲーションに移動 検索に移動
POINT!

動画と音声での説明: Flash形式(Win, Mac) / MP4形式(iPad)

 

最初の病態として、ブドウ糖が低下します。 そのため、解糖系で生成されるATP、ピルビン酸、水素原子が減少します。

ミトコンドリア内のピルビン酸も減少します。

ピルビン酸から生成するアセチル-CoA、二酸化炭素、水素原子も減少します。

ピルビン酸が減少するため、ピルビン酸のクレブス回路への促進作用も減少します。

そのため、クレブス回路も低下し、クレブス回路から生成するATP、 水素原子、二酸化炭素が減少します。

結局、当然のことながら、ブドウ糖由来の水素原子は電子伝達系には届きません。

そのため、β酸化が亢進し、水素原子を供給します。

しかしながら、β酸化で生成するアセチルCoAは、クレブス回路が低下しているため、増加します。

増加したアセチルCoAから変化して蓄積するのがケトン体です。

Challenge Quiz

1.

細胞内のぶどう糖が不足すると、  ぶどう糖.脂肪酸 の代謝が主たるエネルギー代謝となる。

細胞内の糖が不足すると、 解糖系.クエン酸(クレブス、TCA)回路. 電子伝達系(ならびに共役したATP合成酵素). β-酸化 が低下する。

細胞内の糖が不足したために脂肪酸の代謝が亢進すると、  乳酸.ケトン体 が蓄積する。

糖尿病では、  ぶどう糖.脂肪酸 の代謝が主たるエネルギー代謝となる。

飢餓状態では、  ぶどう糖.脂肪酸 の代謝が主たるエネルギー代謝となる。

糖尿病では細胞内と血中の 乳酸.ケトン体 が  減少.増大 する。

絶食状態では細胞内と血中の 乳酸.ケトン体 が  減少.増大 する。