循環器系/調節/循環の局所性(非神経性)調節

提供:一歩一歩
2013年4月11日 (木) 16:58時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版
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血管平滑筋自体も周囲の状況により収縮度合いが変化します。その特性により循環が一定に保たれます。


循環不足の組織では、循環の不足自体が細動脈の平滑筋を弛緩させ、血流を増大させます。一方、循環過剰の組織では、循環の過剰自体が細動脈の平滑筋を収縮させ、血流を低下させます。循環の変化が直接的に平滑筋を収縮・弛緩させるため「局所性」とよばれます。


具体的な変化としては、代謝に必要な量より循環が不足している組織では、酸素濃度が低下し、二酸化炭素濃度が増大し、pHが低下します。これらの要因はいずれも、その組織内の細動脈の平滑筋の収縮にとっては不利です。そのため、収縮が弱まり、血管内径が増大して血流が増大します。この調節は、循環不足の組織では有利です。


逆に代謝に必要な量より循環が過剰になっている組織では、酸素濃度が増大し、二酸化炭素濃度が低下し、pHが上昇します。これらの要因はいずれも、その組織内の細動脈の平滑筋の収縮にとっては有利です。そのため、収縮が強まり、血管内径が減少して血流が低下します。この調節は、循環が過剰になっている組織では有利です。


循環不足 →(O2↓,CO2↑,pH↓)→細動脈平滑筋弛緩

循環過剰 →(O2↑,CO2↓,pH↑)→細動脈平滑筋収縮


Challenge Quiz

1.

代謝に必要な量より循環が不足している組織では.~酸素濃度が 低下. 増大 し.~二酸化炭素濃度が 増大. 低下 し.~pHが 低下. 上昇 する.これらの要因はいずれも.~その組織内の細動脈の平滑筋の収縮にとっては 不利. 有利 である.そのため.~収縮が 弱まり. 強まり .~細動脈内径が 増大. 減少 して血流が 増大. 減少 する.この調節は.~循環不足の組織では 有利. 不利 である.

代謝に必要な量より循環が過剰になっている組織では.~酸素濃度が 低下.増大 し.~二酸化炭素濃度が 増大.低下 し.~pHが 低下.上昇 する.これらの要因はいずれも.~その組織内の細動脈の平滑筋の収縮にとっては 不利.有利 である.そのため.~収縮が 弱まり.強まり .~細動脈内径が 増大.減少 して血流が 増大.減少 する.この調節は.~循環過剰の組織では 有利. 不利 である.