「電解質と体液/pH調節の重要性/腎臓におけるpHの調節」の版間の差分
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血漿がアシドーシス(により酸血症)に陥ると、HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>の再吸収はろ過量の100%まで亢進し、尿中排泄はゼロになります。 | |||
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{{TitleSmall|水素イオンの分泌 | {{TitleSmall|水素イオンの分泌}} | ||
酸の実体である水素イオン(H<sup>+</sup>)の分泌は,アシドーシス(による酸血症)に陥った際,NH<sub>4</sub><sup>+</sup>の排泄は増大します.逆にアルカローシス(によるアルカリ血症)に陥った場合,H<sup>+</sup>分泌は減少します. | 酸の実体である水素イオン(H<sup>+</sup>)の分泌は,アシドーシス(による酸血症)に陥った際,NH<sub>4</sub><sup>+</sup>の排泄は増大します.逆にアルカローシス(によるアルカリ血症)に陥った場合,H<sup>+</sup>分泌は減少します. | ||
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NH<sub>4</sub><sup>+</sup>は呼吸性アシドーシス(による酸血症)の際.排泄されるが. | NH<sub>4</sub><sup>+</sup>は呼吸性アシドーシス(による酸血症)の際.排泄されるが.正常時には排泄されていない。 {~正~=誤} | ||
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2015年7月3日 (金) 11:05時点における版
HCO3-の再吸収
血漿がアシドーシス(により酸血症)に陥ると、HCO3-の再吸収はろ過量の100%まで亢進し、尿中排泄はゼロになります。
逆に,血しょうがアルカローシス(によりアルカリ血症)に傾くと,HCO3-の再吸収は低下し,ろ過量の98%となり,ろ過量の2%が尿中に排泄されます.HCO3-はアルカリ性物質であるため,HCO3-の排泄は,アルカローシス(によるアルカリ血症)の是正となります.
水素イオンの分泌
酸の実体である水素イオン(H+)の分泌は,アシドーシス(による酸血症)に陥った際,NH4+の排泄は増大します.逆にアルカローシス(によるアルカリ血症)に陥った場合,H+分泌は減少します.
アルカローシス(による アルカリ血症)に対する腎臓の調節 | 正常時 | アシドーシス(による酸血症)に 対する腎臓の調節 | |
---|---|---|---|
HCO3-排泄(mEq/日) | 80 | 1 | 0 |
滴定酸排泄(mEq/日) | 0 | 20 | 40 |
NH4+排泄 (mEq/日) | 0 | 40 | 160 |
Challenge Quiz
血漿がアシドーシスにより酸血症に陥ると、HCO3-の再吸収は 亢進 低下 する。
血漿がアシドーシスにより酸血症に陥ると、HCO3-の尿中排泄は 亢進 低下 する。
血漿がアルカローシスによりアルカリ血症に陥ると、HCO3-の再吸収は 亢進 低下 する。
血漿がアルカローシスによりアルカリ血症に陥ると、HCO3-の尿中排泄は 亢進 低下 する。
HCO3-はアルカローシス(によるアルカリ血症)を是正できるほど排泄されることは ない ある .
NH4+は呼吸性アシドーシス(による酸血症)の際.排泄されるが.正常時には排泄されていない。 正 誤
アシドーシスにより酸血症に陥った際.尿細管におけるNH4+の分泌は. 増大 減少 する .
アシドーシスにより酸血症に陥った際.腎臓からのNH4+の排泄は. 増大 減少 する .
アルカローシスによりアルカリ血症に陥った際.尿細管におけるNH4+の分泌は. 増大 減少 する .
アルカローシスによりアルカリ血症に陥った際.腎臓からのNH4+の排泄は. 増大 減少 する .