「内分泌系/第4章:下垂体前葉ホルモン、その1/糖質コルチコイド(副腎皮質ホルモン)/クッシング症候群/メチラポン/クッシング病(下垂体性ACRH産生腫瘍)」の版間の差分

提供:一歩一歩
ナビゲーションに移動 検索に移動
(ページの作成: ナイブンピケイ alt=00800.jpg|none|500px 下垂体性ACTH生産性(ACTH産生)腫瘍により、副腎皮質に...)
 
編集の要約なし
 
19行目: 19行目:
<GIFT>
<GIFT>
::チャレンジクイズ::
::チャレンジクイズ::
//LEVEL:4  
//LEVEL:4  
//RAND  
//RAND  
クッシング病では、尿中17-OHCS排泄の量は{~低下している.~正常人と同レベルである.=増大している}。  
クッシング病では、尿中17-OHCS排泄の量は{~低下している~正常人と同レベルである~=増大している}。  
 
//LEVEL:4  
//LEVEL:4  
//RAND  
//RAND  
クッシング病では、メチラポン試験により、尿中への17-OHCS排泄は{~抑制される.~不変である.=増大する}。  
クッシング病では、メチラポン試験により、尿中への17-OHCS排泄は{~抑制される~不変である~=増大する}。  
</GIFT>
</GIFT>

2014年11月18日 (火) 22:14時点における最新版

00800.jpg


下垂体性ACTH生産性(ACTH産生)腫瘍により、副腎皮質における副腎皮質ホルモンcortisolの生成、分泌、血中濃度は亢進し、代謝産物である17-OHCSの尿中排泄も増大している。


副腎皮質ホルモンの血中濃度が下垂体性ACTH生産性(ACTH産生)腫瘍にかけている負のフィードバックは×ではなく、△であった。すなわち、合成副腎皮質ホルモンであるデキサメタゾンを大量に投与すると、「副腎皮質ホルモンの血中濃度上昇」と強く認識され、負のフィーバックによる抑制が強くかかる。この強い抑制により、下垂体からのACTH分泌は抑制されるのであった(デキサメタゾン抑制試験参照)ことを思い出そう。


00801.jpg


メチラポンにより副腎皮質ホルモンcortisolの生成、分泌、血中濃度が低下する。負のフィードバックのために、ACTH生産性(ACTH産生)腫瘍からのACTH分泌、血中濃度が亢進、上昇する。このため、副腎皮質は刺激され、11-deoxycortisolが蓄積する。11-deoxycortisolも代謝産物は17-OHCSであるため、尿中の17-OHCS排泄は投与前(上図)よりもさらに増大する。下垂体性ACTH生産性(ACTH産生)腫瘍の患者さんでは、「メチラポンによる尿中17-OHCS排泄の増大」はある。


Challenge Quiz

1.

クッシング病では、尿中17-OHCS排泄の量は 低下している 正常人と同レベルである 増大している

2.

クッシング病では、メチラポン試験により、尿中への17-OHCS排泄は 抑制される 不変である 増大する