「概論/エネルギー代謝/主な病的代謝/ケトン体の蓄積」の版間の差分

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しかしながら、β酸化で生成するアセチルCoAは、クレブス回路が低下しているため、増加します。
しかしながら、β酸化で生成するアセチルCoAは、クレブス回路が低下しているため、増加します。


増加したアセチルCoAから変化して蓄積するのがケトン体です。
増加したアセチルCoAから変化して蓄積するのがケトン体です。ケトン体は酸性であるため、病態はケトアシドーシスとも呼ばれます。
 
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糖尿病では細胞内と血中の{~乳酸~=ケトン体}が {~減少~=増大}する。  
糖尿病では細胞内と血中の{~乳酸~=ケトン体}が {~減少~=増大}する。 そのため、{~アルカリ性~=酸性}に傾く。


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2014年11月20日 (木) 16:51時点における版

POINT!

動画と音声での説明: Flash形式(Win, Mac) / MP4形式(iPad)

 

最初の病態として、細胞内のブドウ糖が低下します。

そのため、解糖系で生成されるATP、ピルビン酸、水素原子が減少します。

ミトコンドリア内のピルビン酸も減少します。

ピルビン酸から生成するアセチル-CoA、二酸化炭素、水素原子も減少します。

ピルビン酸が減少するため、ピルビン酸のクレブス回路への促進作用も減少します。

そのため、クレブス回路も低下し、クレブス回路から生成するATP、水素原子、二酸化炭素が減少します。

結局、当然のことながら、ブドウ糖由来の水素原子は電子伝達系には届きません。

そのため、β酸化が亢進し、水素原子を供給します。

しかしながら、β酸化で生成するアセチルCoAは、クレブス回路が低下しているため、増加します。

増加したアセチルCoAから変化して蓄積するのがケトン体です。ケトン体は酸性であるため、病態はケトアシドーシスとも呼ばれます。

Challenge Quiz

1.

細胞内のぶどう糖が不足すると、  ぶどう糖 脂肪酸 の代謝が主たるエネルギー代謝となる。

2.

細胞内の糖が不足すると、 解糖系 クエン酸(クレブス、TCA)回路 電子伝達系(ならびに共役したATP合成酵素) β-酸化 が低下する。

3.

細胞内の糖が不足したために脂肪酸の代謝が亢進すると、  乳酸 ケトン体 が蓄積する。

4.

糖尿病では、  ぶどう糖 脂肪酸 の代謝が主たるエネルギー代謝となる。

5.

飢餓状態では、  ぶどう糖 脂肪酸 の代謝が主たるエネルギー代謝となる。

6.

糖尿病では細胞内と血中の 乳酸 ケトン体 が  減少 増大 する。 そのため、 アルカリ性 酸性 に傾く。

7.

絶食状態では細胞内と血中の 乳酸 ケトン体 が  減少 増大 する。