「概論/エネルギー代謝/主な病的代謝/ケトン体の蓄積」の版間の差分
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2014年9月24日 (水) 02:04時点における版
POINT!
細胞内のブドウ糖が不足すると、脂肪酸のβ-酸化がエネルギー代謝の中心となるが、アセチル-CoAがクエン酸(クレブス、TCA)回路で代謝されないため、ケトン体が蓄積する。 |
ブドウ糖が細胞内に十分ある場合と比べて、低下する代謝は青で、増大する反応は赤で示しています。
ブドウ糖が細胞内にある程度ないと、クエン酸(クレブス、TCA)回路は回転しません(前述)。したがって、脂肪酸のβ-酸化が亢進して、アセチル-CoAが生成されてもクエン酸(クレブス、TCA)回路に取込まれないことになります。このとき、アセチル-CoAはケトン体に変換され、ケトン体が体内に蓄積されます。β-酸化によって生成された水素原子が、電子伝達系とATP合成酵素とによってATPを生成します。ブドウ糖が細胞内に十分ある場合と比べて、低下する代謝は青で、増大する反応は赤で示しています。
Challenge Quiz
1.
細胞内のぶどう糖が不足すると、 ぶどう糖.脂肪酸 の代謝が主たるエネルギー代謝となる。
細胞内の糖が不足すると、 解糖系.クエン酸(クレブス、TCA)回路. 電子伝達系(ならびに共役したATP合成酵素). β-酸化 が低下する。
細胞内の糖が不足したために脂肪酸の代謝が亢進すると、 乳酸.ケトン体 が蓄積する。
糖尿病では、 ぶどう糖.脂肪酸 の代謝が主たるエネルギー代謝となる。
飢餓状態では、 ぶどう糖.脂肪酸 の代謝が主たるエネルギー代謝となる。
糖尿病では細胞内と血中の 乳酸.ケトン体 が 減少.増大 する。
絶食状態では細胞内と血中の 乳酸.ケトン体 が 減少.増大 する。