神経系/中枢神経系/脊髄/第2章 伝導路/左右交叉のレベル

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伝導路は左右の正中線を交叉するレベル(神経的高さ)が異なります。

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温度覚・痛覚は脊髄神経レベル(どの部位の皮膚かによって、求心性活動電位を運ぶ脊髄神経が脊髄に入るレベルが異なる。この高さの分布をdermatomeという)で交叉し、深部覚・触圧覚と下行路とは延髄で交叉します。そのため、たとえば右上肢の温度覚・痛覚の求心性活動電位は脊髄の左半分、右上肢の深部覚・触圧覚の求心性活動電位は脊髄の右半分を上行します。また、右上肢への遠心性活動電位は脊髄の右半分を下行します(図参照)。

Challenge Quiz

1.

温度覚・痛覚の感覚性上行路は  延髄 脊髄神経レベル で左右の正中線を交叉する。

2.

深部覚・触圧覚の感覚性上行路は  延髄 脊髄神経レベル で左右の正中線を交叉する。

3.

随意運動の下行路(錐体路)は  延髄 脊髄神経レベル で左右の正中線を交叉する。

4.

右腕の温度覚・痛覚の伝導路は脊髄の  右半分 左半分 を上行する。

5.

右腕の関節、筋肉などの深部覚、皮膚の触圧覚の伝導路は脊髄の  右半分 左半分 を上行する。

6.

右腕骨格筋への運動性下行路(錐体路)は脊髄の  右半分 左半分 を下行する。

7.

左腕の温度覚・痛覚の伝導路は脊髄の  右半分 左半分 を上行する。

8.

左腕の関節、筋肉などの深部覚、皮膚の触圧覚の伝導路は脊髄の  右半分 左半分 を上行する。

9.

左腕骨格筋への運動性下行路(錐体路)は脊髄の  右半分 左半分 を下行する。