泌尿器系/腎臓/血漿量、血圧の調節/尿細管部位の特徴(詳細)
尿細管各部位には下記の特徴がある.
近位尿細管 | ヘンレループ | 遠位尿細管/集合管 | ||
Na+再吸収量(ろ過量に対する比) | 約65% | 約25% | 約10% | |
Na+再吸収量が変動した際,血しょう量,血圧におよぼす影響 | 小 | 大 | ||
Na+の再吸収以外に考慮すべき電解質 | HCO3-の再吸収 | H+の分泌 K+の分泌 | ||
H+の分泌 NH3の分泌 |
*近位尿細管で分泌されたNH3は尿細管腔でH+と結合してNH4+となる.
*近位尿細管とヘンレループにおけるNa+とHCO3-との再吸収はcarbonic anhydraseの作用に依存する(次のステップ).
*遠位尿細管/集合管からのH+とK+との分泌はアルドステロンに依存する.
Challenge Quiz
尿細管は上流から 近位尿細管 ヘンレ係蹄(ループ) 遠位尿細管 集合管 , 近位尿細管 ヘンレ係蹄(ループ) 遠位尿細管 集合管 , 近位尿細管 ヘンレ係蹄(ループ) 遠位尿細管 集合管 , 近位尿細管 ヘンレ係蹄(ループ) 遠位尿細管 集合管 の順である.
近位尿細管からはろ過されたNa+と水分のうち.約 65 25 5 1 %が再吸収される.
ヘンレループからはろ過されたNa+と水分のうち.約 65 25 5 1 %が再吸収される.
遠位尿細管からはろ過されたNa+と水分のうち.約 65 25 5 1 %が再吸収される.
集合管からは.ろ過されたNa+と水分のうち.約 65 25 5 1 %が再吸収される.
近位尿細管・ヘンレループのNa+再吸収量が変動した際と.遠位尿細管・集合管のNa+再吸収量が変動した際とでは 前者 後者 の方が血漿・血圧におぼす影響は大きい.
HCO3-は 近位尿細管・ヘンレループ 遠位尿細管・集合管 から主に再吸収されている.
H+は 近位尿細管 ヘンレループ 遠位尿細管 集合管 へ分泌されている.
K+は 近位尿細管 ヘンレループ 遠位尿細管 集合管 へ分泌されている.
NH3は 近位尿細管 ヘンレループ 遠位尿細管 集合管 へ分泌されている.
近位尿細管・ヘンレループ 遠位尿細管・集合管 におけるH+分泌はアルドステロンに依存している.