泌尿器系/腎臓/血漿浸透圧調節/説明に動静脈が入っている、以前の複雑な説明/水チャンネルの調節
水チャンネルの開き具合は,血しょう浸透圧の低下から負のフィードバックを受けています.(普通の日本語で勉強したい人用→→→大動静脈の血しょうの塩分濃度が濃いと水チャンネルは開き,逆に薄いと,水チャンネルは閉じます.)
負のフィードバックを思い出して下さい.結果が多いと(その結果をひき出す)原因が少なくなり,逆に結果が少ないと,(その結果をひき出す)原因が多くなるわけです.「水チャンネルの開き」が原因であり,「血しょう浸透圧の低下」が結果なのです.つまり...
血しょう浸透圧が低い(結果「血しょう浸透圧の低下」が多い)と,水チャンネルは狭く(原因「水チャンネルの開き」が少なく),逆に,血しょう浸透圧が高い(結果「血しょう浸透圧の低下」が少ない)と,水チャンネルは広い(原因「水チャンネルの開き」が多い),というように調節されています.
はじめの変化 | 腎臓の調節 | 得られる結果 | |||||
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病態 | 大動静脈,腎動脈の血しょう浸透圧 | 水チャンネル | 水の再吸収 | 腎静脈の血しょう浸透圧 | 大動静脈の血しょう浸透圧 | 尿浸透圧 | 尿量 |
絶飲 | 高張 | 通常より開 | 通常より亢進 | 腎動脈より低張 | 正常値へ向かって低下 | 通常より上昇 | 通常より低下 |
水分負荷 | 低張 | 通常より閉 | 通常より低下 | 腎動脈より高張 | 正常値へ向かって増大 | 通常より低下 | 通常より増大 |
2重否定的ではありますが,皆さんにとっては,たいしたことはないでしょう.全体をひとつの図で見てみよう
Challenge Quiz
飲水により、血漿浸透圧が低下すると、負のフィードバック調節により、尿細管における水チャンネルの数(水分透過性)は、通常より 多くなる(上昇する) 少なくなる(低下する) 。
飲水により、血漿浸透圧が低下すると、負のフィードバック調節により、尿細管における水分の再吸収は、通常より 亢進 低下 する。
飲水により、血漿浸透圧が低下すると、負のフィードバック調節により、尿量は、通常より 増大 減少 する。
飲水により、血漿浸透圧が低下すると、負のフィードバック調節により、尿の浸透圧は、通常より 上昇 低下 する。
飲水により、血漿浸透圧が低下すると、負のフィードバック調節により、腎静脈の血漿浸透圧は、腎動脈の血漿浸透圧より 上昇 低下 する。
発汗により、血漿浸透圧が上昇すると、負のフィードバック調節により、尿細管における水チャンネルの数(水分透過性)は、通常より 多くなる(上昇する) 少なくなる(低下する) 。
発汗により、血漿浸透圧が上昇すると、負のフィードバック調節により、尿細管における水分の再吸収は、通常より 亢進 低下 する。
発汗により、血漿浸透圧が上昇すると、負のフィードバック調節により、尿量は、通常より 増大 減少 する。
発汗により、血漿浸透圧が上昇すると、負のフィードバック調節により、尿の浸透圧は、通常より 上昇 低下 する。
発汗により、血漿浸透圧が上昇すると、負のフィードバック調節により、腎静脈の血漿浸透圧は、腎動脈の血漿浸透圧より 上昇 低下 する。