循環器系/血管/血圧/動脈の弾性/動脈硬化症
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(図上段)動脈硬化症の動脈壁には、弾性がありません。
心室が収縮して、血液が駆出されると、動脈壁が血液により内側から押され、血圧が上昇します。血圧があるので、毛細血管にも血流はあります。動脈壁に弾性がないため、動脈は拡大しません。拡大しないため、収縮期血圧は高いままです。
(図下段)心室が弛緩して、血液を駆出しなくなると、血液が動脈壁を押す力は消え、心臓による血圧はなくなり、心臓による血流はなくなってしまいます。動脈壁に弾性がないため、拡大しなかった動脈は縮小しません。縮小しないため、拡張期血圧は低いままです。
動脈の弾性の作用は、収縮期血圧の低下と、拡張期血圧の上昇でした。
動脈硬化症では、動脈の弾性が低下してしまうことが主病態です。そのため、収縮期血圧を低下させる作用がなくなり、収縮期血圧が上昇する高血圧になってしまいます。また、拡張期血圧を上昇させる作用がなくなり、拡張期血圧が低下してしまいます。
収縮期は動脈が拡張しないので血圧が高く、拡張期は動脈が収縮しないので血圧が低くなります。
Challenge Quiz
1.
動脈硬化症では、動脈壁の弾性は 増大 低下 している。
2.
動脈硬化症では、動脈壁の弾性は 増大 低下 している。
3.
動脈硬化症では、収縮期血圧は 上昇 低下 している。
4.
動脈硬化症では、収縮期血圧は 上昇 低下 している。
5.
動脈硬化症では、拡張期血圧(弛緩期の血圧)は 上昇 低下 している。
6.
動脈硬化症では、拡張期血圧(弛緩期の血圧)は 上昇 低下 している。