内分泌系/第4章:下垂体前葉ホルモン、その1/糖質コルチコイド(副腎皮質ホルモン)/クッシング症候群/デキサメタゾン/正常人
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今まででてきた、副腎皮質に関する3層構造における依存とフィードバックの関係の復習。正常人です。
デキサメタゾンは合成の糖質コルチコイド(副腎皮質ホルモン)である。副腎皮質が生成する副腎皮質ホルモン、コルチゾール(糖質コルチコイド)は代謝され、17-OHCSとなり尿中に排泄されるが、デキサメタゾンは17-OHCSにはならない。ただし、デキサメタゾンは負のフィードバックシステムにおいては、「副腎皮質ホルモン」と認識される。そのため、正常人にデキサメタゾンを投与すると、少量(0.5 mg / 6 hr × 48 hr)でも、「副腎皮質ホルモンの血中濃度が上昇」したとみなされ、ACTHもCRHも分泌と血中濃度が低下する。ACTHに依存する副腎皮質における糖質コルチコイド(副腎皮質ホルモン)合成は低下し、17-OHCSの尿中排泄は低下する。
当然、投与するデキサメタゾンが少量ではなく、大量(2 mg / 6 hr × 48 hr)であっても、上記と同様の変化が生じる。
Challenge Quiz
1.
正常人では、デキサメタゾンを少量投与すると、尿中17-OHCS排泄量.血中コルチゾル濃度は 抑制される 不変である 増大する 。
2.
正常人では、デキサメタゾンを大量投与すると、尿中17-OHCS排泄量.血中コルチゾル濃度は 抑制される 不変である 増大する 。