内分泌系/第3章:下垂体後葉ホルモン/バゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)/分泌調節/まとめをデータで確認
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左図は25人の被験者において、(1)脱水(16-20時間の絶飲),(2)自由飲水,(3)体重1kgあたり20 mLの水分負荷の90分後,の3条件で血漿の浸透圧とADH (vasopressin)濃度を測定した結果である。脱水(16-20時間)により血漿浸透圧が増大すると、ADHの分泌が増大し、血中濃度が上昇する(グラフ右上のデータ)。逆に飲水により血しょう浸透圧が低下すると、ADH (vasopressin)の分泌と血中濃度も低下する(グラフ左下のデータ)。
血漿浸透圧(mosmol/kg) | ADH(vasopressin)(pg/ml) | |
---|---|---|
絶飲(16-20時間後) | 292 ± 5.2 | 5.4 ± 3.4 |
自由飲水 | 287 ± 2.1 | 2.7 ± 1.4 |
水分負荷 (20 mL/kg) | 282 ± 4.8 | 1.4 ± 0.8 |
平均値は左表のように報告されている(Robertson GL et al. Development and clinical application of a new method for the radioimmunoassay of arginine vasopressin in human plasma. J Clin Invest 1973; 52: 2340-2352 )。
Challenge Quiz
1.
血漿浸透圧、295 mOsmは 低張 等張 高張 であると思われる。
2.
血漿浸透圧、285-290 mOsmは 低張 等張 高張 であると思われる。
3.
血漿浸透圧、280 mOsmは 低張 等張 高張 であると思われる。