ヘルプ:FirstStepGift
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FirstStepGift は、MediaWiki上でGIFT形式による小テストの記述をするための、機能拡張プログラムです。FirstStepの一連の拡張機能に含まれ、MediaWikiとMoodleの連携に必要なものです。
MediaWikiではWiki記法によって、文字や段落スタイルを設定することが可能ですが、小テストを文章中に組込むことはできません。Moodleの標準フォーマットであるGIFT形式の記述に対応するには、このFirstStepGiftを導入します。また、GIFT形式だけでは対応が不十分な部分については、独自の拡張を行っている部分があります。
概要
- 拡張機能の名称 : FirstStepGift
- 対象 : MediaWiki
GIFT形式
GIFT形式では「{」や「}」で選択肢部分を囲み、「=」に続けて正解、「~」に続けて誤選択肢を記述します(多肢選択問題)。例としては、次のようなものです。
- 感覚伝導路の中継は、{=視床の特殊投射核 ~非特殊投射核} の作用である。
- 皮膚からの感覚性情報は視床の特殊投射核から大脳皮質全体に投射する。{=誤 ~正}
GIFT形式で規定されている問題の形式は複数ありますが、FirstStepGiftが対応するのは、現在、多肢選択問題のみです。GIFT形式で決められている形式には下記のものがあります。
- 正誤問題 (True-false)
- 多肢選択問題 (Multiple choice)
- マッチング問題 (Matching)
- 穴埋め (Missing word)
- 数値問題 (Numerical questions)
- エッセイ・記述式問題 (Essay / Description)
詳細は、 http://docs.moodle.org/en/GIFT を参照のこと。
対応しているGIFT記法の詳細
- //text コメント
- ::title:: 問題タイトル
- text 問題文
- { 解答部分の開始
- } 解答部分の終了
- { ... =right ... } 正答
- { ... ~wrong ...} 誤答
- #feedback text 解答に対するフィードバックテキスト
拡張記法
問題の難易度設定など、GIFT形式に含まれないものの、システムとして必要とされる属性があります。これらについては、GIFT形式からの逸脱を避けるため、コメント内に記述するものとし、後続の問題についての「スイッチ」として働きます。
- //LEVEL:num 問題の難易度を指定する。numには、1〜5の数値を指定
- //RAND 選択肢の順序をランダマイズする
- //NO-RAND 選択肢の順序をランダマイズしない
Wiki記法との混在
次の例のように、通常のWiki記法で書かれたテキスト部分に、<GIFT>タグで囲まれた小テスト部分が続けることで、Wikiの記法とGIFT形式が混在できます。
例) 特殊投射系
網膜からの活動が後頭葉の視覚野に送られることによって光が「見える!」わけです。その中継をしているのが特殊投射核です。 すなわち、視床の特殊投射核からは大脳皮質の特定の領域に投射しているのです。 [[画像:projection_system.jpg]] <GIFT> //LEVEL:3 //NO-RAND 眼球(網膜)からの感覚性情報は視床の特殊投射核から大脳皮質の特定の領域に投射する.{=正 ~誤} //RAND 視床の特殊投射核は大脳皮質の {~全体 =特定の領域} に投射している. </GIFT>