血漿のpHとCO2濃度は、生体の機能を決定する重要な要因であるため、一定範囲に保たれている。 |
図は、麻酔した犬における、左心室の拡張期の圧力が、血漿のpHによって受ける影響を示しています。左心室拡張期圧の増大は、うっ血性心不全を示唆します。血漿のpHが、薬物によりわずかでも正常範囲(7.35-7.45)からはずれると、酸性(pH 7.21)であれ、アルカリ性(pH 7.54)であれ、左心室拡張期圧は増大してしまいます。
pHを一定範囲内に保つシステム、酸・塩基平衡の重要性が示唆されます。
同様に、CO2濃度も、一定範囲内に保たれていなければなりません。高CO2血症(麻酔作用)も、低CO2血症(脳血管攣縮による脳虚血)も同様に有害です。動脈血の正常CO2濃度は、40 +/- 1 mm Hgです。
H+もCO2も細胞活動の結果、生成されます(前述)。
血漿を正常範囲を超えてアルカリ性にすることは、健康増進になる。 正 誤
CO2は代謝産物であり、血中濃度は低いほど良い。 正 誤
うっ血性心不全のリスクは、 アシドーシス(による酸血症) アルカローシス(によるアルカリ血症) により高まる。
うっ血性心不全のリスクは、 アシドーシス(による酸血症) アルカローシス(によるアルカリ血症) により高まる。
動脈血CO2濃度の正常値は、約 40 mm Hgである。 正 誤