解糖系からクエン酸(クレブス、TCA)回路までで「概論/エネルギー代謝/エネルギー代謝の全体像/はじめに」に述べた「クリーンエネルギー化」が完了しました。
すなわち、グルコース(ブドウ糖)に入っていた6つの炭素は2つのピルビン酸に3つずつ引き継がれ、アセチル-CoAになるときにそのうちの1つがCO2となり、残る2つはクエン酸(クレブス、TCA)回路で2つのCO2となりました。
水素は1つのグルコース(ブドウ糖)から2つのピルビン酸になるときに2つずつ、1つのピルビン酸がアセチル-CoAになるときに2つ、1つのアセチル-CoAがクエン酸回路で8つ、合計12個の水素が酸化的リン酸化回路に送られます。
解糖系からクエン酸(クレブス、TCA)回路まででグルコースが分解されて取り出された結合エネルギーを使って、2つのATPも生成します。
解糖系からクエン酸(クレブス、TCA)回路まででコエンザイムAもオキサロ酢酸も生成しますが、いずれも輸送体「ベルトコンベヤー」であり再利用されますので、これらは総和としては生成しない、と考えることができます。