一歩一歩学ぶ生命科学
POINT!

「ポンプとしての作用」とは心室(心房)内圧を上げる、と言うことです。心周期の緊張期(等容性収縮期)と駆出期とで心室内圧を上げているのが心室の固有心筋なのです。

それとは別に心拍数を決定する作用のある特殊心筋という、(文字通り)特殊な心筋があるのです。特殊心筋は、リズムを生じさせている点が、特徴的です。特殊心筋の細胞膜電位を観察すると、外部から何の刺激がない状態でも、脱分極しています。この脱分極が、一定の発火レベル(閾電位、閾値)に達すると、固有心筋全体が順次収縮します。


Challenge Quiz

1.

ポンプ作用のある心筋は、 固有心筋 特殊心筋 である。

2.

生理的状態で、ペースメーカ作用のある心筋は、 固有心筋 特殊心筋 である。

3.

刺激伝導系を構成する細胞は、 神経 心筋 細胞である。