間質(組織)の水分は毛細血管動脈側から水圧(動脈圧)により流入し、毛細血管静脈側へ膠質浸透圧により約85%が流出する。残りの約15%はリンパ管へ流出する。 |
毛細血管動脈側の水圧(動脈圧)により、水分が血管内から血管外(組織)へ移動します。押し出されるわけです。
これにより、間質液(組織液)が供給されます。当然、水分だけではなく、酸素や栄養素も一緒に供給されます。
水分の移動により毛細血管静脈側のアルブミン濃度は上昇し、アルブミンによる膠質浸透圧も上昇します。
膠質浸透圧の上昇のために間質液(組織液)の約85%は静脈内に引き戻されます。
残りの約15%はリンパ管へ流出します。
組織の細胞でエネルギー代謝などの生命活動により生成した代謝産物(二酸化炭素、乳酸、アンモニアなどの老廃物)も静脈、リンパ管へ流出します。