一歩一歩学ぶ生命科学
POINT!


女性の性(腺)ホルモン(エストロゲン)の生成、内分泌は下垂体前葉からの性腺刺激ホルモンの生成、内分泌と血中濃度に依存しています。性腺刺激ホルモンの生成、内分泌が「原因」であり、性(腺)ホルモン(エストロゲン)の血中濃度の上昇が「結果」です。

排卵時、性(腺)ホルモン(エストロゲン)の血中濃度は性腺刺激ホルモンの生成、内分泌に正のフィードバックをかけています。すなわち、性(腺)ホルモン(エストロゲン)の生成、内分泌が多く、血中濃度が高いと、性腺刺激ホルモンの生成、内分泌も多くなり、性腺刺激ホルモンの血中濃度、性(腺)ホルモンの生成、内分泌、血中濃度が上昇します。「原因」が多くなるため、「結果」はさらに多くなり、雪だるま式の大量生産がはじまります。これにより性腺刺激ホルモンの生成、内分泌、血中濃度は通常(非排卵時)の数倍になります。

Challenge Quiz

1. ホルモンの「作用重視型調節」には.正のフィードバックはなく.負のフィードバックしかない.
2. 「濃度重視型」のホルモン調節には.正のフィードバックはなく.負のフィードバックしかない.
3. 負のフィードバックが働いている時、性(腺)ホルモンの分泌が亢進し血中濃度が上昇すると、性腺刺激ホルモンの分泌は 亢進 低下 する。
4. 正のフィードバックが働いている時、性(腺)ホルモンの分泌が亢進し血中濃度が上昇すると、性腺刺激ホルモンの分泌は 亢進 低下 する。