人の体内にある細胞、物質は抗原で自己・非自己を識別される。 |
箱型細菌が体内に侵入した場合のことを考えてみましょう。人体内に非自己が侵入した場合は、これは攻撃して破壊してしまわなければなりません。しかし、体内には自己の細胞がいくらでもあります。自己の細胞を攻撃してしまっては(文字通り)身がもちません。すなわち、体内では自己/非自己は慎重に識別しなければなりません。自己/非自己の識別点となる特性を抗原 antigenといいます。細胞のパスポートのようなものです。人の細胞にもバイ菌にも(それぞれ異なる)抗原があります。人体はこの抗原を識別することにより箱型細菌を「非自己(異物)!」と識別します。
たとえ話:人の細胞の抗原は人間国発行のパスポート、箱型細菌の抗原はバイ菌国発行のパスポートのようなものです。人間の防御系は、そのパスポートの(内容を見なくても)表紙をみるだけで、箱型細菌は「バイ菌国からだから非自己!」とわかるのです。
別の非自己(異物)である棒型ウィルスが侵入することもあります。棒型ウィルスもバイ菌国発行のパスポートを持っているのです。人間の防御系は、そのパスポートの(内容を見なくても)表紙をみるだけで、棒型ウィルスも「バイ菌国からだから非自己!」とわかるのです。
体内にある物質、細胞は、 抗原 抗体 で自己・非自己を識別される。
細胞の抗原とは、生体が自己/非自己を識別する細胞膜上のたんぱく質特性であり、生体防御反応をおこさせ得る。 誤 正
人の細胞の抗原と細菌の抗原とは、 異なっている 同様である 。