一歩一歩学ぶ生命科学
POINT!


安静時にも、血漿中には、約1 mEq/Lの乳酸があります。これは、水溶液にあると、pHを約3.9にし得る濃度です。他の代謝産物であるリン酸、乳酸、ケトン体などもあります。血漿中には、これらの酸性物質が同濃度で存在しますが、pHは7.4です。このように「アルカリ」であることが血漿緩衝系の主な作用です。

図のHCO3-は、重炭酸イオンであり、血漿緩衝系の代表として登場しています。


血漿緩衝系には、(1)重炭酸緩衝系 (2)リン酸緩衝系 (3)ヘモグロビン緩衝系 (4)タンパク質緩衝系
の4つが知られています。

Challenge Quiz

1.

血漿緩衝系の主な作用は アルカリ 造血 膠質浸透圧 酵素運搬 である。