一歩一歩学ぶ生命科学

呼吸筋は骨格筋でありながらも、出産時から死にいたるまで活動をつづけている点でユニークである。呼吸筋の支配体制は二重になっている。他の骨格筋と同様、大脳皮質中心前回の運動野からの随意的な支配がある。ある範囲内であれば呼吸の速さと大きさを自由にコントロールすることができる。図におけるIの経路である。一方、随意的な支配がなくなるとき、たとえば睡眠時も、呼吸筋のリズミカルな収縮・弛緩(呼吸運動)は持続している。これが不随意的呼吸であり、このときの中枢は延髄を中心とした脳幹である。図におけるIIの経路である。



Challenge Quiz

1.

「はい、吸って!」と言われての吸息は、 随意 不随意 的呼吸である。

2.

睡眠中に持続する呼吸は、 随意 不随意 的呼吸である。

3.

呼吸筋は 骨格筋 平滑筋 であり、自律性が ある ない

4.

随意的呼吸の中枢は、 脳幹(橋・延髄) 大脳皮質 である。

5.

不随意的呼吸の中枢は、 延髄(脳幹) 大脳皮質 である。

6.

大脳皮質は 随意的呼吸 不随意的呼吸 の中枢である。

7.

延髄(脳幹)は 随意的呼吸 不随意的呼吸 の中枢である。