甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、性(腺)ホルモンの血中濃度は、上位のホルモン(それぞれの刺激ホルモン)の生成、内分泌に対して負のフィードバックをかけている。 |
性腺刺激ホルモンの生成、内分泌が「原因」であり、性(腺)ホルモンの血中濃度の上昇が「結果」です(初級編:ホルモンの分泌調節参照)。性(腺)ホルモンの血中濃度は性腺刺激ホルモンの生成、内分泌に対して負のフィードバックをかけているため、性(腺)ホルモンの血中濃度がセットポイントより高いと、性腺刺激ホルモンの生成、内分泌は少なくなり、性腺刺激ホルモンの血中濃度が低下、性(腺)ホルモンの生成、内分泌が低下、性(腺)ホルモンの血中濃度はセットポイントへ向けて低下します。逆に、性(腺)ホルモンの血中濃度がセットポイントより低いと、性腺刺激ホルモンの生成、内分泌は多くなり、性腺刺激ホルモンの血中濃度が増大、性(腺)ホルモンの生成、内分泌が亢進、性(腺)ホルモンの血中濃度はセットポイントへ向けて上昇します。
これは「濃度重視型」の分泌調節です。
「下垂体前葉系、その1」に分類した、甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、性(腺)ホルモンに共通する一般的な書き方は、上図のようになります。
甲状腺機能亢進症により、甲状腺からの甲状腺ホルモン(T3.T4)の生成、内分泌が亢進した。これにより、下垂体前葉からの甲状腺刺激ホルモン(TSH)の生成、内分泌は、 亢進 低下 する負のフィードバックが働く。
甲状腺機能低下症により、甲状腺からの甲状腺ホルモン(T3.T4)の生成、内分泌が低下し、血中濃度が低下した。これにより、下垂体前葉からの甲状腺刺激ホルモン(TSH)の生成、内分泌を 亢進 抑制 する負のフィードバックが働く。
副腎皮質腫瘍により副腎皮質からの副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)の生成、内分泌が亢進した。これにより下垂体前葉からの副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の生成、内分泌は 亢進 低下 する負のフィードバックが働く。
副腎皮質の障害により副腎皮質からの副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)の生成、内分泌が低下した。これにより下垂体前葉からの副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の生成、内分泌は 亢進 低下 する負のフィードバックが働く。
性腺からの性(腺)ホルモンの生成、内分泌が亢進し、血中濃度が上昇した。これにより下垂体前葉からの性腺刺激ホルモンの生成、内分泌を 亢進 抑制 する負のフィードバックが働く。
性腺からの性(腺)ホルモンの生成、内分泌が低下し、血中濃度が低下した。これにより下垂体前葉からの性腺刺激ホルモンの生成、内分泌を 亢進 抑制 する負のフィードバックが働く。