HCO3-の再吸収
血漿がアシドーシス(により酸血症)に陥ると、HCO3-の再吸収はろ過量の100%まで亢進し、尿中排泄はゼロになります。
逆に、血漿がアルカローシス(によりアルカリ血症)に傾くと、HCO3-の再吸収は低下し、ろ過量の98%となり、ろ過量の2%が尿中に排泄されます。HCO3-はアルカリ性物質であるため、HCO3-の排泄は、アルカローシス(によるアルカリ血症)の是正となります。
水素イオンの分泌
酸の実体である水素イオン(H+)の分泌は、アシドーシス(による酸血症)に陥った際、NH4+の排泄は増大します。逆にアルカローシス(によるアルカリ血症)に陥った場合、H+分泌は減少します。
アルカローシス(による アルカリ血症)に対する腎臓の調節 | 正常時 | アシドーシス(による酸血症)に 対する腎臓の調節 | |
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HCO3-排泄(mEq/日) | 80 | 1 | 0 |
滴定酸排泄(mEq/日) | 0 | 20 | 40 |
NH4+排泄 (mEq/日) | 0 | 40 | 160 |