尿崩症の主病態は、尿細管における水チャンネルの数、水分再吸収量の減少である。 |
水チャンネルの調節_まとめ と負のフィードバックの異常_ 「原因」が少なすぎる病態 と を理解してから勉強しよう。
尿崩症の主病態は、尿細管における水チャンネルの数、水分再吸収量の減少です。そのため、尿細管に残る水分が多くなり、尿の浸透圧は減少し、尿量が増大します。血漿の水分は少なくなり、血漿浸透圧は上昇します。すなわち、発汗などしていないのに脱水状態になってしまうのです。また、水をいっぱい飲んだわけではないのに、尿量が多くなってしまうのです。
血漿浸透圧は上昇は、血漿浸透圧低下という「結果」が少ない状態であり、負のフィードバックでは、「原因」である、水チャンネルの数を多くしようとします。
しかし、尿崩症では、水チャンネルの数の減少が主病態であるめ、負のフィードバックは働かず、うれしくありません。