飲水により血漿浸透圧が低下すると、尿細管における水チャンネルの数は減少する。 |
水チャンネルの作用_まとめ と 正常に機能している負のフィードバック調節のまとめ と を理解してから勉強しよう。
水分をたくさん飲んだとしましょう。血漿浸透圧は283mOsm/lなど水分負荷状態になります。これはセットポイントの血漿浸透圧287mOsm/lより血漿浸透圧低下という「結果」が多すぎる状態であり、調節が必要です。
「結果」が多い場合、負のフィードバックでは、結果を促進する原因を少なくします。 つまり、水チャンネルの数は少なくなり、尿細管からの水分再吸収量を減少させます。そのため尿量は増え、尿の浸透圧は低下します。
この調節により、血漿浸透圧はセットポイントである287mOsm/lなどに戻ります。
飲水は血漿浸透圧低下を促進するノイズであり、これに対して水チャンネルを少なくし、水チャンネルによる血漿浸透圧低下の促進を少なくする調節により、血漿浸透圧のホメオスターシスを保つことができて生理的です。