発汗より血漿浸透圧が上昇すると、尿細管における水チャンネルの数は増加する。 |
水チャンネルの作用_まとめ と 正常に機能している負のフィードバック調節のまとめ と を理解してから勉強しよう。
発汗したとしましょう。血漿浸透圧は293mOsm/lなど脱水状態になります。これはセットポイントの血漿浸透圧287mOsm/lより血漿浸透圧低下という「結果」が少なすぎる状態であり、調節が必要です。
「結果」が少ない場合、負のフィードバックでは、結果を促進する原因を多くします。 つまり、水チャンネルの数は多くなり、尿細管からの水分再吸収量を増加させます。そのため、尿細管に残る水分は少なくなり、尿量は減り、尿の浸透圧は上昇します。この調節により、血漿浸透圧はセットポイントである287mOsm/lなどに戻ります。
発汗は血漿浸透圧低下を抑制するノイズであり、これに対して、水チャンネルを多くし、水チャンネルによる血漿浸透圧低下の促進を多くする調節により、血漿浸透圧のホメオスターシスを保つことができて生理的です。