「泌尿器系/腎臓/腎機能の全体像/尿生成における主な2つの過程/たんぱく質」の版間の差分

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腎動脈から、血漿中の水分が毎分約500 ml流入しています。その中にたんぱく質が約35 g入っています。  水分は約100 mlが糸球体の中からボーマン嚢へろ過されます。


毎分、水分100 mlがろ過されています。水分100 mlにたんぱく質は7グラムくらい溶けていますが、たんぱく質は大きいので、正常人では、ろ過(こし取り)されません。
  ろ過された水は、ボーマン嚢から尿細管へ流出します。その中にたんぱく質は入っていません。<たんぱく質はろ過されないのです。 


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  ろ過されなかった約400 mlの水は、糸球体を通過し、尿細管周囲毛細血管へ移動します。その中にたんぱく質が約28 g溶けています。先ほどの7グラムと合わせると、35 gがろ過されず通過することになります。 


糸球体でろ過され、尿細管へ流出した約100 mlの水のうち、約99 mlが尿細管周囲毛細血管へ再吸収されます。 


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ろ過されたけど、再吸収されなかった約1 mlの水は尿管へ流出します。 


(ろ過されなかったからではないのですが)再吸収出来ません 。
糸球体でろ過されず通過した400 mlの水と再吸収された99 mlの水とは、一緒になって腎静脈へ流出します。その中にたんぱく質が、約35グラム入っています 
このような過程があるので、タンパク質は、尿中には出現しません。
 


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2013年5月16日 (木) 13:56時点における版

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腎動脈から、血漿中の水分が毎分約500 ml流入しています。その中にたんぱく質が約35 g入っています。 水分は約100 mlが糸球体の中からボーマン嚢へろ過されます。

 ろ過された水は、ボーマン嚢から尿細管へ流出します。その中にたんぱく質は入っていません。<たんぱく質はろ過されないのです。  
 ろ過されなかった約400 mlの水は、糸球体を通過し、尿細管周囲毛細血管へ移動します。その中にたんぱく質が約28 g溶けています。先ほどの7グラムと合わせると、35 gがろ過されず通過することになります。  
糸球体でろ過され、尿細管へ流出した約100 mlの水のうち、約99 mlが尿細管周囲毛細血管へ再吸収されます。  
ろ過されたけど、再吸収されなかった約1 mlの水は尿管へ流出します。  
糸球体でろ過されず通過した400 mlの水と再吸収された99 mlの水とは、一緒になって腎静脈へ流出します。その中にたんぱく質が、約35グラム入っています  



Challenge Quiz

1.

たんぱく質は、正常人では、腎臓でろ過(こしとり) される.されない

タンパク質は、尿細管で  (糸球体でろ過されなかったのだから)再吸収されない. (糸球体でろ過されたけれど)再吸収されない. (ろ過量の)わずかが再吸収される. (ろ過量の)約半分が再吸収される. (ろ過量の)大部分が再吸収される. (ろ過量の)全量が再吸収される 。また、 生成されて分泌される. 血中から分泌される.分泌されない

(小さい)たんぱく質は、正常人では、(尿中に) 流出する.流出しない

たんぱく質は、腎臓(の尿細管)で 再吸収される.再吸収されない