養護教諭/神経系/検査④:感覚機能

提供:一歩一歩
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感覚障害は、脳・神経系の障害における重要な症状の1つです。
知覚機能については、表在知覚と深部知覚の検査を行います。

◆表在知覚(浅部知覚)
表在感覚とは、皮膚や粘膜などの体表に存在する様々な受容器がそれぞれの感受性に応じた刺激を感知することによって生じます。
表在感覚には、触覚・痛覚・温度覚などがあり、異常がある場合には、加えられた刺激を感じなかったり(消失)、加えられた刺激よりも鈍い刺激を感じたり(鈍麻)、強い刺激を感じたり(過敏)します。
痺れや痛み感覚の鈍くなっているところがないか尋ね、ない場合は、触覚・痛覚・温度覚などの簡易検査をしましょう。
※温度覚と痛覚は「温痛覚」とも言い、同じ感覚伝導路を通るため、どちらかの検査を省略することもできます。


【動画】触覚:↑【動画】触覚


【動画】痛覚:↑【動画】痛覚


【動画】温度覚:↑【動画】温度覚


◆深部知覚
深部感覚とは、骨、筋肉、関節などの身体の深部に存在する様々な受容器が感知する感覚で、振動覚・位置覚などがあります。


【動画】位置覚:↑【動画】位置覚


【動画】ロンベルグ徴候:↑【動画】ロンベルグ徴候



Challenge Quiz

1.

触覚の検査において、左右の同一部位を刺激したとき、左右で感じ方が違う場合には、原因として脊髄損傷や末梢神経障害が疑われる。

2.

痛覚の検査をする場合には、必要以上に痛みを与えないように、爪楊枝やクリップの先端を斜めに当てる。

3.

温度覚と痛覚は同じ経路を通るため、どちらかの検査を省略することができる。

4.

位置覚の検査をする際には、検査する指の外側をつかむようにする。

5.

開眼時にふらつく場合、ロンベルグ徴候陽性である。