血液・骨髄・リンパ系/赤血球/貧血/鉄芽球性貧血

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POINT!


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鉄芽球性貧血では,デルタ-アミノレブリン酸(δ-ALA)不足(太い矢印で図示)によりポルフィリンの生成が低下し,ヘモグロビン生成が低下し,貧血になります.前赤芽球には鉄がたまり,「鉄芽球」となります.


鉄芽球性貧血の赤血球は小球性低色素性です.


鉄芽球性貧血では,2次的な変化として,鉄の消費が減少し,貯蔵鉄(フェリチン)と血清鉄とが増大します.また,(フェリチンが増大するため)血清フェリチンが増大,(フェリチンが増大するため,逆相関で)総鉄結合能, total iron-binding capacity (TIBC)は減少,(TIBCが減少し,血清鉄が増加するため)不飽和鉄結合能, unbound iron-binding capacity (UIBC)は減少します.これらの変化は細い矢印で図示してあります.


Challenge Quiz

1.

鉄芽球性貧血の主な病因は 鉄不足 デルタ-アミノレブリン酸(δ-ALA)の欠損、機能低下 トランスフェリンの欠損 トランスフェリンの減少 グロビン遺伝子欠損 赤血球に対する自己抗体 全能性幹細胞の分裂・分化能の低下 ビタミンB12、葉酸の欠乏 である.

2.

鉄芽球性貧血では.デルタ-アミノレブリン酸(δ-ALA)の欠乏により ポルフィリン グロビン グロブリン アルブミン グロンサン クロナマ が生成できず. 全能性幹細胞 赤血球性幹細胞 前赤芽球 赤芽球 網赤血球 赤血球 亜鉛 カルシウム マグネシウム がたまって. 鉄芽球 巨赤芽球 に変性する.

3.

鉄芽球性貧血の赤血球は 大球性 正球性 小球性 . 正色素性 低色素性 である.

4.

鉄芽球性貧血では.貯蔵鉄が 減少 増大 .血清フェリチンが 減少 増大 .血清鉄が 減少 増大 .総鉄結合能~total iron-binding capacity (TIBC)は 減少 増大 .不飽和鉄結合能.unbound iron-binding capacity (UIBC)は 減少 増大 する.