呼吸周期 / 胸腔内圧

提供:一歩一歩
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POINT!

動画と音声での説明 (MS powerpoint file,ブラウザーの「戻る」でこの画面に戻ります)


2枚のスライドガラスの間に水があり、上のスライドガラスに取っ手がついているとしましょう(以下の図)

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2枚を密着させてから上のスライドガラスの取っ手を持ち上げるだけで、下のスライドガラスも持ち上がります。

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水がなければ下のスライドガラスは持ち上がりません。

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当然、両スライドガラスの間は、スライドグラスの重さの分、陰圧になっています。

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胸壁と肺の関係はこれに似ています。下のスライドガラスが肺です。取っ手のついた上のスライドガラスが胸壁です。両者の間の(図示していない)水で両者は密着しているのです。肺は内向きの弾性力で縮小しようとしており(肺の中の輪ゴムが軽ーく引っ張られていることに注目!)、肺と胸壁との間の胸腔内圧は陰圧(先端が肺と胸壁との間にある青い圧力計が肺側で、開放されて大気圧を示す外側と比べて、上がっていることに注目!)で、肺を広げようとしているのです。

00856.gif


肺気量最小
肺の内向き弾性力最小
胸腔内圧(陰圧)最小

(安静呼吸の1周期の間で)