内分泌系/前葉ホルモン、その2/成長ホルモンの病態生理学
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成長ホルモン分泌亢進による疾患:
先端巨大症(成長後の発症):成長ホルモンの血中濃度が高値、糖尿病を併発、軟部組織肥厚による手根管症候群(‘手がしびれる’)、踵骨と足底皮膚面の最短距離が22 mm以上(‘靴が小さくなった’)、骨の変形(前頭洞拡大、下顎骨肥大、手足の末節骨の変形、眉弓上縁肥大)、下垂体腫瘍による変化(両耳側半盲、頭痛)。
巨人症:上記すべて+高身長
32歳女性。頭痛を主訴として受診。眉弓上縁と下顎の突出および手足の肥大をみとめる。血清成長ホルモン濃度 28 ng/ml (正常5以下),血清プロラクチン24 ng/ml (正常4-15)。診断:先端巨大症
成長ホルモン分泌低下による疾患:小人症
小児: 身長<M-2SD、年間成長<M-1.5SD×2年。 均整はとれている。 二次性徴(+)、だが遅れることが多い。 骨年齢<暦年齢×80%。 検査所見:GH分泌刺激試験としてインスリン/アルギニン投与。
成人:特に症状なし
1.
成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性(腺)ホルモンなどは、骨の 形成 破壊 を促進する。
2.
成長期以前に成長ホルモン分泌が亢進すると、 巨人症 先端巨大症 となる。