養護教諭/眼/視診・触診:眼瞼
《眼瞼のアセスメント》
以下の項目を確認しましょう。
↑【動画】眼瞼の視診・触診:動画と音声での説明
◆霰粒腫(さんりゅうしゅ)
眼瞼の奥にある脂腺が腫れて、腺の開口部がふさがるために起こります。感染を伴わない炎症。
初期症状としてまぶたの腫れ、軽い痛み、刺激感などが現れる。
しかし、これらの症状は数日で消え、まぶたに丸くて痛みのない腫れが残る。この腫れは、最初の1週間程度で徐々に大きくなる。ときに、腫れが大きくなり続けて眼球を圧迫し、少し目がかすむこともある。
まぶたの下側に赤色または灰色の部分が現れることがある。
◆麦粒腫(ばくりゅうしゅ/ものもらい)
通常、ブドウ球菌の感染によって起こる、睫毛の毛包の感染症である。
まぶたの縁が赤くなる、押すと痛む、または特に触れなくても痛むといった症状から始まる。
次に、触れると痛む小さな丸い腫れものができる。
涙目、明るい光に過敏になる、異物が入ったように感じる(異物感)などの症状が出ることもある。
多くの場合、腫れるのはまぶたのごく一部であるが、まぶた全体が腫れることもある。
腫れた部分の中心にしばしば黄色っぽい小さな点ができることがある(通常はまぶたの縁にみられる)。
麦粒腫は2~4日後に破れて、少量の膿が出て終わるという傾向がある。
◆睫毛内反(しょうもうないはん)
まぶたの皮膚が多いことによって、睫毛が内向きに押されて角膜と結膜に接触している状態。
睫毛内反のほとんどは生まれつきのものである。
症状として、眼の異物感、痛み、羞明感などがある。
Challenge Quiz
頭蓋の視診・触診では、 外傷 フケ 色 圧痛 について確認する。
頭皮の色が、透明に近い白色の場合、正常範囲である。 ○ ✕
頭髪の脱毛数が、100本/日の場合、正常範囲である。 ○ ✕