内分泌系/下垂体前葉ホルモン、その1/女性ホルモン/妊娠の成立
ナビゲーションに移動
検索に移動
受精は卵管のなかでおこなわれ、受精卵の細胞分裂は直後から開始されます。子宮内膜に着床するのは受精後7-9日であり、子宮内膜は分泌期にあります。
卵巣と原始胎盤: 着床時、卵巣は黄体期にあり、プロゲステロンが生成、内分泌されています。このプロゲステロンにより子宮内膜が維持されていることは上述しました。しかし、プロゲステロン生成、内分泌は着床後、1週間ほどで低下してしまう可能性があります。これは月経をひきおこし、妊娠の継続を不可能にしてしまいます。しかし、着床し、細胞分裂をくりかえす受精卵の周囲には、原始胎盤が発達します。ここから、ヒト絨毛ゴナドトロピン human chorionic gonadotropin (hCG)が生成され母体内に内分泌されます。hCGは黄体形成ホルモン様の作用をもちます。その結果、月経期の時期になってもhCGが黄体をさらに発達させ、プロゲステロン生成、内分泌を続行させます。その結果、子宮内膜が維持され、妊娠の最初の症状として月経が停止します。
Challenge Quiz
1.
受精は 子宮 卵管 内でおこなわれるのが普通である。
2.
受精卵が子宮内膜に着床する時期は、子宮はちょうど 増殖 分泌 期にあたる。
3.
ヒト絨毛ゴナドトロピンは、主に 黄体形成ホルモンlutenizing hormone (LH) 卵胞刺激ホルモンfollicle-stimulating hormone (FSH) 作用を有する。
4.
妊娠が成立していても、下垂体前葉からのLH分泌が低下する時期(妊娠していなかったら月経が生じていた時期)には体温は低下する。 誤 正