呼吸/フローボリューム曲線/代表的疾患

提供:一歩一歩
2017年6月12日 (月) 17:40時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版
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(肺線維症などの)拘束性障害では、肺活量(呼気量)が低下し、 Flow-Volume曲線の横軸が低下します。それにともなってFlow-Volume曲線全体が、同じ形で小さくなります。そのため、最大呼息速度(初期のピーク)も低下します。

太い気道の閉塞では、Flow-Volume曲線の上部が平らになる。

呼息において<最初>に流出する呼気は上気道、気管、気管支などの太い気道内の気体です。 Flow-Volume曲線における初期のピーク(最大呼息速度)は太い気道内呼気の呼息速度となります。

そのため、上気道、気管、気管支などの太い気道の閉塞では、そのピーク(最大値)が低値となり、Flow-Volume曲線の上部が「頭打ち」になります。

肺胞管など細い気道閉塞では、Flow-Volume曲線の後半が低下する。

呼息において初期のピークの<後>に流出する呼気は、肺胞管など末梢の細い気道を通ってきた気体です。 Flow-Volume曲線における初期のピークの後の曲線は、細い気道を通る流速で決まります。

そのため、Flow-Volume曲線における初期のピークの後の曲線は、細い気道を通る閉塞により低下します。閉塞が重症になると、ピーク(最大値)も低下します。