内分泌系/第5章:前葉ホルモン、その2/プロラクチン/分泌調節3

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プロラクチンの分泌は、成長ホルモンと同様に、下垂体前葉、その2に分類される。すなわち、視床下部から分泌されるプロラクチン放出ホルモン prolactin-releasing hormone (PRH)によって亢進し、プロラクチン抑制ホルモン prolactin-inhibiting hormone (PIH)、別名prolactin-inhibiting factor (PIF)によって低下する。プロラクチンはPRH分泌に負のフィードバックをかけている。


PRH分泌は乳頭刺激、妊娠、運動、睡眠で亢進する。その結果、プロラクチンの分泌も亢進する。また、下垂体前葉からのFSH, LH分泌を抑制することにより排卵を抑制する。出産後、授乳を続けると月経の再開が遅れる(授乳性無月経)のはプロラクチンの分泌が亢進し続けるからである。


PIFは数種類報告されているが、最重要なのはドーパミンと思われる。そのため、ドーパミン阻害薬(major tranquilizerであるハロベリドールなど)の副作用として、高プロラクチン血症(ならびに乳汁分泌)が上げられる。


Challenge Quiz

1.

ドーパミンは prolactin-releasing hormone prolactin-inhibiting hormone として作用する。

2.

major tranquilizerであるハロベリドールはドーパミンの作用を 増強 阻害 するため、プロラクチンの濃度を 上昇 低下 させる。