電解質と体液/肺、腎による酸性物質の排出と血漿緩衝系のはたらき/重炭酸緩衝系の基本的作用/血中のCO2濃度が上昇
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POINT!
CO2の増大に対して重炭酸緩衝系が作用すると、H+が増大し、CO2の増大は残る。 |
(肺炎などにより)肺機能が低下すると動脈血中のCO2が増大します。これが下表(1行目)の「動脈血に最初に起こる変化」です。
変化の前 | H+ | ←→ | CO2 |
---|---|---|---|
動脈血に最初に起こる変化 | ↑↑ | ||
重炭酸緩衝系の作用 | ↑ | ← | ↓ |
総和 | ↑ | ↑ |
この際(表の2行目)、重炭酸緩衝系は、 H+ ← CO2 ( H+ + HCO3- ← H2CO3 ← H2O + CO2 )の方向に作用します。この化学反応は、CO2を減少させるので、「最初の増減を打ち消す方向」です。これによりH+は増大します。
また、「最初の増減量より少ない量」化学反応が進むため、緩衝系により減少するCO2の量(↓)は、最初に増大する量(↑↑)より小さくなります。そのため、総和(表の3行目)としては、CO2もH+も増大します。
注意!!この図は重炭酸緩衝系の方向と表の総和とを図示しています。
Challenge Quiz
1.
CO2の増大に対して重炭酸緩衝系が作用すると、H+が 増大 減少 する。