電解質と体液/肺、腎による酸性物質の排出と血漿緩衝系のはたらき/重炭酸緩衝系の基本的作用/血中のH+濃度が上昇

提供:一歩一歩
2013年4月18日 (木) 11:25時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成: デンカイシツトタイエキ {{Point|H<sup>+</sup>の増大に対して重炭酸緩衝系が作用すると、CO<sub>2</sub>が増大し、H<...)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動
POINT!


04380.jpg

(腎不全などにより)腎機能が低下すると動脈血中のH+が増大します。これが下表(1行目)の「動脈血に最初に起こる変化」です。



変化の前 H+ ←→ CO2
動脈血に最初に起こる変化 ↑↑   
重炭酸緩衝系の作用 ↓  ↑ 
総和  


この際(表の2行目)、重炭酸緩衝系は、H+ → CO2 (H+ + HCO3- → H2CO3 → H2O + CO2)の方向に作用します。この化学反応は、H+を減少させるので、「最初の増減を打ち消す方向」です。

また、「最初の増減量より少ない量」化学反応が進むため、緩衝系により減少するH+の量(↓)は、最初に増大する量(↑↑)より小さくなります。そのため、総和(表の3行目)としては、H+もCO2も増大します。


04407.jpg

注意!!この図は重炭酸緩衝系の方向と表の総和とを図示しています。



Challenge Quiz

1.

H+の増大に対して重炭酸緩衝系が作用すると、CO2増大. 減少 する。