内分泌系/下垂体後葉ホルモン/バゾプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)/病態生理学/ADH不適合分泌症候群(SIADH)(2013年版)

提供:一歩一歩
2013年4月16日 (火) 11:22時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成: ナイブンピケイ {{Point|ADH不適合分泌症候群(SIADH)の主病態は、バゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormon...)
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POINT!

ADH分泌調節_まとめ負のフィードバックの異常_ 「原因」が多すぎる病態と を理解してから勉強しよう。


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ADH不適合分泌症候群 syndrome of inappropriate secretion of ADH (SIADH)の主病態は、バゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)の分泌、血中濃度の上昇です。これにより、水チャンネルの数が増加します。そのため、尿細管に残る水分が少なくなり、尿の浸透圧は増大し、尿量が減少します。血漿の水分は多くなり、血漿浸透圧は低下します。すなわち、飲水などしていないのに水分負荷状態になってしまうのです。また、発汗していないのに尿量が減少してしまうのです。


血漿浸透圧の低下は、血漿浸透圧低下という「結果」が多い状態であり、負のフィードバックでは、「原因」を少なくしようとします。しかし、バゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)の過剰分泌が主病態であるため、負のフィードバックは働かず、うれしくありません。



Challenge Quiz

1.

ADH不適合分泌症候群(SIADH)の主病態(変動)は 大量飲水. 大量発汗.ADH分泌の異常亢進. ADH分泌の異常低下. 水チャンネル数の異常増大. 水チャンネル数の異常低下 である。

ADH不適合分泌症候群(SIADH)では、尿細管における水チャンネルの数、水分再吸収量は 増大. 減少 している。

ADH不適合分泌症候群(SIADH)では、 飲水.尿量減少 により水分負荷となる。

ADH不適合分泌症候群(SIADH)では、尿量は発汗に より.よらず 減少する。

ADH不適合分泌症候群(SIADH)では、尿浸透圧は 上昇. 低下 する。

ADH不適合分泌症候群(SIADH)では、血漿浸透圧は 上昇.低下 する。