電解質と体液/物質の移動/浸透/血管にとっての浸透圧(膠質浸透圧)

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2013年4月11日 (木) 17:17時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成: デンカイシツトタイエキ alt=00579.jpg|none|400px 血しょうのNa<sup>+</sup>濃度(図の黒い粒)...)
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血しょうのNa+濃度(図の黒い粒)は、血球から水分を引き出す方向に作用するのと同様、毛細血管外(図の上段)の水分を、毛細血管内(下段)へ引き込む方向(青い矢印)に作用します。


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一方、組織のNa+濃度(図の黒い粒)は、毛細血管内の水分を毛細血管外へ引き出す方向(青い矢印)に作用する。両者とも細胞外液(後述)であり、Na+濃度はほぼ同一です。


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上記のため、Na+による毛細血管内外方向の水の動きはバランスし、作用がありません。


低/高ナトリウム血症においても、(低ナトリウム血症においては、組織液のNa+濃度も低下し、高ナトリウム血症においては、組織液のNa+濃度も上昇するため)血管内外方向の水の動きには、異常は生じません。


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タンパク質(特にアルブミン)(図中の黄色い玉)は血しょうに多く、組織液には少ない。


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そのため、血しょうのタンパク(アルブミン)により、毛細血管外の水分が毛細血管内に引き込まれています(青い矢印)。


血しょうのアルブミンによる浸透圧を、膠質浸透圧とよびます。


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低タンパク血症においては、アルブミンによる膠質浸透圧が低下し、毛細血管外の水分を毛細血管内に引き込む力が低下します。これにより、毛細血管外に水分が停滞してしまう病態が、浮腫です。


結局、(血球ではなく)血管内外の水分の動きに影響をおよぼす浸透圧は、血しょうタンパク(アルブミン)による膠質浸透圧です。


Challenge Quiz

1.

毛細血管内外の水の動きに対して浸透圧を呈する物質は、毛細血管内外の移動は   できる.できない

塩分の方が、タンパク質より、浸透圧は  高い. 低い

毛細血管内外の水の動きに対して浸透圧を呈する血漿中の物質は、主に  Na<sup>+</sup>.タンパク質 である。

血漿のタンパク質が呈する浸透圧を、 血漿浸透圧.膠質浸透圧 とよぶ。

浮腫がある患者で考えられるのは、血漿中の  タンパク. Na<sup>+</sup> 濃度の  増大.低下 である。

間質液(組織液)が毛細血管に入る力は、 血漿浸透圧. ろ過.膠質浸透圧 である。

皮膚.毛細血管壁 は、半透膜である。