血液・骨髄・リンパ系/血小板・血液凝固系/病態生理/血小板機能の亢進(血栓性疾患)/血栓性血小板減少性紫斑病

提供:一歩一歩
2013年4月10日 (水) 11:32時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版
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POINT!


血小板数 検査による出血時間 PT時間 APTT時間 症状
± ± 血小板減少性紫斑,溶血性貧血,精神神経症状,発熱,腎障害


血管内皮は血小板の凝集を抑制するプロスタサイクリン(PGI2)を生成しています(血小板/凝集のステップ参照).血栓性血小板減少性紫斑病 thrombotic thrombocytopenic purpura (TTP)では,微小血管内皮障害により,プロスタサイクリン(PGI2)が減少し,血小板が凝集して消費されるために減少します.これにより,「検査による出血時間」は延長します.血小板数減少による出血傾向は表皮,粘膜など表層に多く,血栓性血小板減少性紫斑病 thrombotic thrombocytopenic purpura (TTP)でも紫斑(青あざ)を呈します.また,血栓による循環障害により精神神経症状,腎障害などを呈します.凝固因子に異常はないので,PT時間(外因系),APTT時間(内因系)は正常範囲内です.


Challenge Quiz

1.

血栓性血小板減少性紫斑病(thrombotic thrombocytopenic purpura.~TTP)では.~ 血小板の異常凝集による血栓が生じ、血小板が減少する. 自己抗体により血小板が減少する. 血小板の接着因子が欠損する. 血管のコラーゲン異常のために血小板粘着能が低下する. (欠乏・消費などで)第II因子の機能が低下する. (欠乏・消費などで)第VII因子の機能が低下する. (欠乏・消費などで)第VIII因子の機能が低下する. (欠乏・消費などで)第IX因子の機能が低下する. (欠乏・消費などで)第X因子の機能が低下する. 凝固系の亢進による血栓が生じ、凝固系が減少する

血栓性血小板減少性紫斑病(thrombotic thrombocytopenic purpura.~TTP)では.~血小板数は 増える.減る. 変わらない .検査による出血時間は 延長する. 短縮する. 正常である .プロトロンビン(PT)時間は 延長する. 短縮する.正常である .活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)は 延長する. 短縮する.正常である .