内分泌系/総論/甲状腺、副腎皮質、性腺における三層構造/下垂体前葉系、その1/ステップ1
甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、性(腺)ホルモンの分泌は、それぞれの「ホルモン分泌を刺激するモノ」の増減に依存して増減する。 |
たとえば性(腺)ホルモンでは、アルドステロン(電解質コルチコイド)にはなかった因子が登場します。「性(腺)ホルモンの生成、内分泌を刺激するモノ」です。「性(腺)ホルモン(エストロゲン)の生成、内分泌を刺激するモノ」が少ないと、性(腺)ホルモン(エストロゲン)の生成、内分泌、血中濃度は低く、性(腺)ホルモン(エストロゲン)の作用である性的発達も少ない/「性(腺)ホルモン(エストロゲン)の生成、内分泌を刺激するモノ」が多いと、性(腺)ホルモン(エストロゲン)の生成、内分泌、血中濃度は高く、性(腺)ホルモン(エストロゲン)の作用である性的発達も多い、のです。性(腺)ホルモン(エストロゲン)の生成、内分泌、血中濃度作用は、「性(腺)ホルモン(エストロゲン)の生成、内分泌を刺激するモノ」に依存する、とも言えます。
「下垂体前葉系,その1」に分類した、甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、性(腺)ホルモンに共通する一般的な書き方は、左図のようになります。
たとえていうならば...
「下垂体前葉系,その1」に分類されるホルモン分泌臓器(甲状腺、副腎皮質、性腺)は、「のんびり屋だけど素直な部下」なのです。上司からの命令がないとあまり仕事などしません。しかし、素直であり、上司からの命令が多くなると多くの仕事をこなします。同様に、甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、性(腺)ホルモンの生成、内分泌は、それぞれの「ホルモン生成、内分泌を刺激するモノ」に依存しているのです。
Challenge Quiz
「甲状腺ホルモンの分泌を刺激するモノ」が亢進した。このとき、甲状腺ホルモンの分泌は 亢進. 低下 する。
「甲状腺ホルモンの分泌を刺激するモノ」が低下した。このとき、甲状腺ホルモンの分泌は 亢進.低下 する。
甲状腺には異常のないヒトにおいて、「甲状腺ホルモンの分泌を刺激するモノ」が低下した。これにより、甲状腺ホルモンの分泌不足、甲状腺機能低下症は発症し 得る. 得ない 。
甲状腺には異常のないヒトにおいて、「甲状腺ホルモンの分泌を刺激するモノ」が亢進した。これにより、甲状腺ホルモンの分泌過剰、甲状腺機能亢進症は発症し 得る. 得ない 。
「副腎皮質ホルモンの分泌を刺激するモノ」が増加した。このとき、副腎皮質ホルモンの分泌は、 亢進. 低下 する。
「副腎皮質ホルモンの分泌を刺激するモノ」が低下した。このとき、副腎皮質ホルモンの分泌は 亢進.低下 する。
副腎皮質には異常のないヒトにおいて、「副腎皮質ホルモンの分泌を刺激するモノ」が低下した。これにより、副腎皮質ホルモンの分泌不足、副腎皮質機能低下症は発症し 得る. 得ない 。
副腎皮質には異常のないヒトにおいて、「副腎皮質ホルモンの分泌を刺激するモノ」が亢進した。これにより、副腎皮質ホルモンの分泌過剰、副腎皮質機能亢進症は発症し 得る. 得ない 。
「性(腺)ホルモンの分泌を刺激するモノ」が増加した。このとき、性(腺)ホルモンの分泌は 亢進. 低下 する。
「性(腺)ホルモンの分泌を刺激するモノ」が低下した。このとき、性(腺)ホルモンの分泌は 亢進.低下 する。
性腺には異常のないヒトにおいて、「性(腺)ホルモンの分泌を刺激するモノ」が低下した。これにより、性(腺)ホルモンの分泌は不足し 得る. 得ない 。
性腺には異常のないヒトにおいて、「性(腺)ホルモンの分泌を刺激するモノ」が亢進した。これにより。性(腺)ホルモンの分泌は過剰になり 得る. 得ない 。