内分泌系/下垂体後葉ホルモン/バゾプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)/病態生理学/尿崩症/中枢性尿崩症(2013年版)

提供:一歩一歩
2013年4月16日 (火) 11:20時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成: ナイブンピケイ {{Point|中枢(下垂体)性尿崩症の主病態は、下垂体からのバゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuret...)
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POINT!

ADH分泌調節_まとめ負のフィードバックの異常_ 「原因」が少なすぎる病態 と を理解してから勉強しよう。


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中枢(下垂体)性性尿崩症の主病態は、下垂体からのバゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)の分泌、血中濃度の低下です。これにより、水チャンネルの数が減少します。そのため、尿細管に残る水分が多くなり、尿の浸透圧は減少し、尿量が増大します。血漿の水分は少なくなり、血漿浸透圧は増大します。すなわち、発汗などしていないのに脱水状態になってしまうのです。また、水をいっぱい飲んだわけではないのに、尿量が多くなってしまうのです。


血漿浸透圧の上昇は、血漿浸透圧低下という「結果」が少ない状態であり、負のフィードバックでは、「原因」である、下垂体からのバゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)の分泌、血中濃度を多くしようとします。



しかし、下垂体からの分泌低下が主病態であるため、負のフィードバックは働きません。これは、うれしくありません。


Challenge Quiz

1.

中枢(下垂体)性尿崩症では、尿細管における水チャンネルの数、水分再吸収量は 増大.減少 している。

中枢(下垂体)性尿崩症では、 発汗.尿量増大 により脱水する。

中枢(下垂体)性尿崩症では、尿量は飲水に より.よらず 増大する。

中枢(下垂体)性尿崩症では、尿浸透圧は 上昇.低下 する。

中枢(下垂体)性尿崩症では、血漿浸透圧は 上昇. 低下 する。

中枢(下垂体)性尿崩症の主病態(変動)は 大量飲水. 大量発汗. ADH分泌の異常亢進.ADH分泌の異常低下. 水チャンネル数の異常増大. 水チャンネル数の異常低下 である。