電解質と体液/体液分画、電解質と体液の関係/食塩摂取による電解質、体液分画、血圧の変動
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2-2の原則1〜4によってそれぞれ
1. 摂取,吸収されたNa+は細胞外にとどまり,細胞内へはあまり移動しません.細胞外液のNa+濃度が上昇します(図の上段).
2. 細胞外液(血しょう)の浸透圧が上昇します.
3. 等張(相対的に低張)な細胞内液から高張な細胞外液へ水分が移動します(図の中段).これにより浸透圧差はなくなります.細胞内液は多く(40%),細胞外液が少ない(20%)ため,細胞外液における水分の増大率は大きい(図の下段).
4. 細胞外液(血しょう)量が大きく増大したため,血圧は上昇します.
食塩摂取により細胞外液に起こる変化 | ||
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水分 | Na+量 | Na+ 濃度 |
不変 | 増大 | 増大 |
2次的変化 | |
---|---|
水分の動き | 血しょう量,血圧 |
細胞外液(間質,血しょう)←細胞内液 | 上昇 |
Challenge Quiz
1.
食塩を摂取した。水分は 細胞外液(間質、血漿)→細胞内液 細胞外液(間質、血漿)←細胞内液 の方向に移動する。
2.
食塩を摂取した.血圧は 上昇する 不変である 低下する .