電解質と体液/病態/AnionGap

提供:一歩一歩
2013年4月9日 (火) 14:03時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成: デンカイシツトタイエキ {{Point|anion gapの定義は血しょうにおける(Na+ ― Cl- ― HCO3-)である}} すなわち,細...)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動
POINT!


すなわち,細胞外液である血しょうにおいて主な陽イオン(Na+)とくらべて,主な陰イオン(Cl- と HCO3-)がどの位少ないか?主な陰イオン(anion)は主な陽イオンと比べてとの位ギャップがあるか?の定量であります


00694.gif


POINT!


このうち,最多はAlbuminです.Albuminは負に帯電しているのです.この部分だけ,量の方向が90度回転しています.anion gapの絶対値は破線の間であり,このデータですと,152-113-27=12mEq/LH2Oです.anion gapを構成する全物質の合計量は16+6+1+2=25mEq/LH2Oであり,各物質のanion gapに対する寄与率は各物質の横幅に比例します.

(有機酸とは炭素Cを含む酸,すなわち,乳酸とケトン体です.)


00695.gif


POINT!


上記のデータは正常範囲内です.


POINT!


「糸球体からろ過される不揮発性酸」が増加すると,anion gapも増加します.「糸球体からろ過される不揮発性酸」が増大するアシドーシスの場合:たとえば,腎不全によって「糸球体からろ過される不揮発性酸」が排泄できない場合,anion gapは増大します.「糸球体からろ過される不揮発性酸」が増大しないアシドーシスの場合,たとえば,下痢によるHCO3-減少の時,anion gapは増大しません.


Challenge Quiz

1.

anionとは  陽イオン.陰イオン である.

anion gapとは血漿において  主な陰イオンが主な陽イオンよりどれだけ多いか.主な陽イオンが主な陰イオンよりどれだけ多いか の定量である。

anion gapとは血漿において  主な陰イオンが主な陽イオンよりどれだけ少ないか. 主な陽イオンが主な陰イオンよりどれだけ少ないか の定量である。

anion gapの定義は Na+. Cl-. HCO3-   たす.引く   Na+.Cl-. HCO3-   たす.引く   Na+. Cl-.HCO3- である.

anion gapは  揮発性酸.「糸球体からろ過される不揮発性酸」. 尿細管から分泌される不揮発性酸 の  直接的測定値.間接的指標 である.

血漿のH+が増大することが主な病態では、anion gapは  増大する.不変である. 減少する

血漿のH+が減少することが主な病態では、anion gapは  増大する.不変である. 減少する