概論/エネルギー代謝/エネルギー代謝の全体像/はじめに
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POINT!
グルコース(ブドウ糖)>ピルビン酸>アセチル-CoA>クエン酸(クレブス、TCA)回路により、炭素が処理され、水素が生成する。その後、酸化的リン酸化反応において、水素と酸素とで大量のATPが生成する。 |
グルコース(ブドウ糖)>ピルビン酸>アセチル-CoA>クエン酸(クレブス、TCA)回路までの代謝により、いわば、「クリーンエネルギー」となります。すなわち、グルコース(ブドウ糖)に含まれていた炭素は二酸化炭素として処理され、次に送られる「燃料」として水素を生成するのです。酸素は使われません。生成するATPは少量です。グルコース(ブドウ糖)からピルビン酸が生成するのが解糖系です。
水素を受け取り、酸素と反応させて大量のATPを生成するのが酸化的リン酸化反応です。これは、電子伝達系とATP合成酵素とがあります。
注意!「水素(H)の生成」とは、単体のHが出てくるわけではなく、
NAD+ + H2 → NADH2+
FAD + H2 → FADH2
などの反応が進行します。これらは電子伝達系で
NADH2+ → NAD+ + H2
FADH2 → FAD + H2となります。NAD+、FADは基本的に輸送体ですので、図示しないことにします。(以下、同様)
Challenge Quiz
1.
グルコース(ブドウ糖)>ピルビン酸>アセチル-CoA>クエン酸(クレブス、TCA)回路では 酸素 水素 二酸化炭素 少量のATP 大量のATP が生成される。
2.
酸化的リン酸化反応では 酸素 水素 二酸化炭素 少量のATP 大量のATP が消費され、 酸素 水素 二酸化炭素 少量のATP 大量のATP が生成される。
3.
酸化的リン酸化反応に含まれるのは 解糖系 クエン酸(クレブス、TCA)回路 電子伝達系 ATP合成酵素 である。