電解質と体液/肺、腎による酸性物質の排出と血漿緩衝系のはたらき/重炭酸緩衝系の基本的作用/血中のCO2濃度が上昇

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2016年6月6日 (月) 12:16時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版
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POINT!


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(肺炎などにより)肺機能が低下すると動脈血中のCO2が増大します。これが下表(1行目)の「動脈血に最初に起こる変化」です。



変化の前 H+ ←→ CO2
動脈血に最初に起こる変化   ↑↑
重炭酸緩衝系の作用↑  ↓ 
総和←→


この際(表の2行目)、重炭酸緩衝系は、 H+ ← CO2 ( H+ + HCO3- ← H2O + CO2 )の方向に作用します。この化学反応は、CO2を減少させるので、「最初の増減を打ち消す方向」です。これによりH+は増大します。

また、「最初の増減量より少ない量」化学反応が進むため、緩衝系により減少するCO2の量(↓)は、最初に増大する量(↑↑)より小さくなります。そのため、総和(表の3行目)としては、CO2もH+も増大します。


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注意!!この図は重炭酸緩衝系の方向と表の総和とを図示しています。



Challenge Quiz

1.

CO2の増大に対して重炭酸緩衝系が作用すると、H+増大 減少 する。

2.

肺の機能低下(肺炎)そのものにより(重炭酸緩衝系の作用なしに)、動脈血に最初に起こる変化は、CO2増大、すなわち、 高CO2血症 呼吸性アシドーシス(による酸血症) 呼吸性アルカローシス(によるアルカリ血症) 代謝性アルカローシス(によるアルカリ血症) 低CO2血症 代謝性アシドーシス(による酸血症) である。

3.

図の変化に対し、重炭酸緩衝系は  H+ ← CO2 (正確には、H+ + HCO3- ← H2O + CO2) H+ → CO2 (正確には、H+ + HCO3-  → H2O + CO2) の方向に作用する。

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