Na@sup+@supとHCO@sub3@sub@sup-@supとが再吸収される機序

提供:一歩一歩
2014年11月18日 (火) 21:47時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動


00343.jpg

<

1. 血しょう中のNa+もHCO3-も小さいため,腎小体において,大量にろ過され,血しょうから失われる(↓↓↓↓↓).当然,両者は腎小体から尿細管に流入する(↑↑↑↑↑).
2. 近位尿細管とヘンレループの細胞へNa+が再吸収され,細胞からH+が分泌される.そのため,尿細管腔では,Na+が減少(↓)し,H+が増加(↑)する.当然,尿細管の細胞では,Na+が増大(↑)し,H+が減少(↓)する.
3. 近位尿細管とヘンレループの管腔では,炭酸脱水酵素 carbonic anhydraseの作用により,分泌されたH+とろ過されたHCO3-とが結合して重炭酸(H2CO3)が生成され,さらに,水(H2O)と二酸化炭素(CO2)とに分解する.H+(↓)とHCO3-(↓)とは減少し,H2O(↑)とCO2(↑)とは増加する.
4. 近位尿細管とヘンレループにて,CO2が管腔から細胞へ再吸収される.管腔内ではCO2が減少(↓)し,細胞では,増加する(↑).
5. 近位尿細管とヘンレループの細胞にて,炭酸脱水酵素 carbonic anhydraseの作用により,再吸収されたCO2は水と結合して重炭酸(H2CO3)が生成され,さらにH+とHCO3-と分解される.H+(↑)とHCO3-(↑)とは増加し,H2O(↓)とCO2(↓)とは減少する.
6. Na+とHCO3-とが血しょうに移動する.細胞内のNa+(↓)とHCO3-(↓)とは減少し,血しょうでは,Na+(↑)とHCO3-(↑)とは増加する.
管腔の総和 Na+とHCO3-ともに増大(↑↑↑↑)しているが,これは,腎小体の状態(↑↑↑↑↑)よりは減少している
細胞の総和 H+,HCO3-,H2O,CO2のすべて,総和としてはゼロであり,増減ない.
血しょうの総和 Na+とHCO3-ともに減少(↓↓↓↓)しているが,これは,血しょうからろ過で低下したレベル(↓↓↓↓↓)よりは増大している.
結論 *近位尿細管とヘンレループとは炭酸脱水酵素 carbonic anhydraseに依存してNa+とHCO3-とを再吸収していると,みなすことができる.*H+はキャリヤー/ベルトコンベアの役割を担っているわけである.分泌された分が再生されている.
*Na+の再吸収とH+の分泌とは,ペアで1分子ずつ同時に移動する.*上記の説明は,半々定量的である.決して,ろ過されたNa+の1/5が再吸収される,との説明ではない.Na+の再吸収とH+の分泌をするポンプがグルグル回転することで,近位尿細管とヘンレループとでろ過されたNa+とHCO3-との9割を再吸収している.


1.

近位尿細管とヘンレループの管腔では~炭酸脱水酵素 carbonic anhydraseの作用により重炭酸緩衝系の平衡式は  H<sup>+</sup>+HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> ← H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> ← H<sub>2</sub>O+CO<sub>2</sub> H<sup>+</sup>+HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> → H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> → H<sub>2</sub>O+CO<sub>2</sub> の方向に化学反応が進行する.

2.

近位尿細管とヘンレループの細胞内では~炭酸脱水酵素 carbonic anhydraseの作用により重炭酸緩衝系の平衡式は  H<sup>+</sup>+HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> ← H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> ← H<sub>2</sub>O+CO<sub>2</sub> H<sup>+</sup>+HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> → H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> → H<sub>2</sub>O+CO<sub>2</sub> の方向に化学反応が進行する.

3.

近位尿細管とヘンレループの細胞内では~炭酸脱水酵素 carbonic anhydraseに  依存して 依存しないで Na<sup>+</sup>とHCO<sub>3</sub><sup>-</sup>とを再吸収している.